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免疫と低体温

免疫システム

免疫力

私たちの生活環境は一昔前に比べると格段に衛生的になっています。
とはいうものの、じつはたくさんの細菌やウイルスが
そこらじゆうに存在しています。

もっと怖い話をするなら、
私たちの体内では日々がん細胞が発生しており、
すきあらば増殖して体をむしばもうとしています。

このようにミクロのレベルで体を見たら、
ちょっとしたホラー映画並みの恐怖が
すぐそこにあるのです。

しかし、私たちの体はちょっとやそっとの
細菌やウイルスに負けることなく、

体内のがん細胞ですら撃退し健康にすごしています。
なぜかといえば、それは私たちの体に備わった
免疫システムがあるからなのです。

一般に、私たちの体の免疫システム
大きく二つの系統に分けられます。

免疫2系統

一つは、もともと備わっている「自然免疫」というもの。
いわゆる自然治癒力です。

もうひとつが、オプションとして
身につけていく「獲得免疫」です。

おたふく風邪やはしかなどの感染症に
対する免疫に代表されるように、

生きていくうちに体が獲得していく免疫です。

この免疫は一回戦では病気の発症によって
引き分けとなりますが、
二回戦からは対戦相手のデータを記憶しているため、
負け知らずとなります。

免疫
つまり、細菌の侵入を防いだり、
体内に発生したがん細胞のような
異常事態をつねに監視して、
病気の発生を食いとめる働きをもっているのが
自然治癒力の守備範囲であり、
ウイルスに感染した場合に、闘って
病気を鎮圧するのは獲得免疫が得意とするところです。

この二系統は、それぞれの免疫システムで働く
「免疫細胞」の得意分野 によって支えられています。

二つのシステムが連勤し、順調に作動することによって、
私たちの体は外側の敵にも内側の敵にも
対処することができ、健康を維持できるのです。

冷えは万病の元、といわれる理由

それは、冷えた時に体の中で働かなくなるものがあるからです。
冷えた時に働かなくなるもの、それが体内酵素なのです。
酵素は栄養素ではありませんが、体のありとあらゆる作用を支えています。
例えば食べたものを分解して消化するのも体内酵素の働きです。
さらに、吸収した栄養を内臓や筋肉など体のあらゆる組織に
届けるのも酵素の働きです。
体にたまった毒素や老廃物を汗や尿の中に排出するのも、
自然治癒力を高めるのも酵素の働きなのです。
まさに体内酵素は若さの素、命の素といえます。
しかし、体温が下がり、体が冷えると約3万種類と
いわれる体内酵素の働きが一斉に弱まってしまうのです。

冷え性は病気

東京ガス都市生活研究所の調査によると、
「夏でも冷え性を感じますか」との質問に、
女性の約48%の人が、「感じる」と笞えたそうです。

なかでも20歳代は約54%、30歳代では61%もの人が、
冷えを感じています。

よくいわれるように、その背景には、オフィスの空調が
背広姿の男性に合わせてあるため、
薄着の女性が過酷な環境に置かれてしまうためでしょう。

冷えるというのは、大切な体の深部の体温を

下げないための防御反応です。

冷気に触れる環境では、体の表面の血管を収縮させ、
毛穴も閉じて、放熱をできるだけ避けることで
深部の体温を維持しています。

こうした調整は自律神経が行っていますが、
いつもいつも強い冷気にさらされていると、

自律神経が冷気に過敏に反応するようになり

ちょっとした寒さでも強い冷えを感じるように
なってしまいます。

冷えが更年期障害の代表的な症状になっているのも、
自律神経の乱れが関係しています。

冷えが体によくないことは、よく指摘されていますが、
冷えに悩んで病院に行っても、まともにとりあってくれる
医師はあまりいません。

なぜなら、西洋医学では、冷えは病気と認めていないからです。

病気でなくても、足が冷えて眠れないなど、
本人にとってはひじょぅにつらいことです。

そこで頼るところは、東洋医学になります。
東洋医学では冷えを「未病」といって、
病気と健康の境目にあるものだとしています。

たしかに、体の表面だけが冷たいだけならまだしも、
それがつづいていると、やがて深部体温にも
影響するようになるので、
早く改善しておくにこしたことはありません。

そこで東洋医学では、冷えは健康を損ねるひじょうに重要な症状
として注目しており、
それを改善する鍼灸や漢方薬などの
治療法もたくさんあります。

その点、西洋医学では、病気とはいえない
「冷え」が軽視されているのが現状です。

東洋医学では、冷えると病気になる

体を温めると病気は治る、健康が維持で
きる
という考え方をしています。

免疫と低体温の関係

血流量などの体内調整は、
自律神経だけで行われているわけではありません。

自律神経系とホルモンの分泌、それに免疫系という
三つの調整システムがお互いに作用しあい、
三位一体となって行われています。

ですから体温は、自律神経だけでなく、
免疫系とも密接にかかわっています。

免役系の細胞である白血球のうち、
だいたい60%を占めているのが、かりゅう球と呼ばれるものです。
残りの35%がリンパ球で、5%がマクロフアージなどになります。

リンパ球の割合は、自律神経の動きなどで、多少変わってきます。

交感神経が優位になっていると、リンパ球の割合は少なくなってしまいます。

そして、交感神経優位の状況がつづき、
さらに低体温になると、リンパ 球の割合は
30%以下に減ってしまいます。

交感神経が刺激されるとリンパ球が減るのは、
リンパ球は副交感神経の支配を受け、
かりゅう球は交感神経の支配を受けているからです。

これは健康な体にとって、ひじょうに都合よく
つくられたシステムです。

交感神経が緊張しているとき、つまり私たちが
活発に動き回っているようなときは、
細菌などの微生物が体に入りやすいので
かりゅう球を増やして、その侵入に備えています。

食べ物を食べているような副交感神経が
優位のときには、消化の過程で現れる体に
不都合な物質を処理するために、
リンパ球を増加させているというわけです。

低体温状態から脱してだんだん体温が上昇すると、
副交感神経が優位になっていくため、
リンパ球の割合が高くなっていきます。

ところがリンパ球があまりに増えすぎると、
体温は低下してしまいます。

そしてリンパ球の割合が50%以上になると、
低体温領域に入ってしまいます。

ここは、副交感神経が優位になりすぎている世界なのです。

つまり白血球は、リンパ球が少ない状態になっても、
リンパ球が多い状態になっても、体温は低くなります。

体温が低い状態というのは、

酵素の働きが悪くなっているわけですから、

当然ながらさまざまな病気にかかりやすくなります。



免疫力が高い人

低体温が病気をつくるのは、低体温だと免疫力が、

低下してしまうからです。

免疫力は、細菌やウイルス、体内でつくられた

有害な物質などを処理して、体内をつねに

生存に適した状態に保とうとする能力です。

その力が低下しているのですから、
体にさまざまな不調が現れてくるのは
むしろ当然のことでしょう。

私たちの体の免役システムは、おおざっぱに言うと、
かりゅう球とリ ンパ球で成り立っています。

これらの免疫細胞が、もっとも効率よく働くために
大切なのが、体温にほかなりません。

体温が通常の範囲内にある人、つまり病気ではない人を
採血し、かりゅう球とリンパ球の状況を調べてみると、
体温が高い人ほどリンパ球の数が多いことがわかっています。

リンパ球は、体に害を及ぼすものを排除する、
いねば軍隊のようなものです。
軍備力が強ければ強いほど、身を守る力、
つまり免疫力が高いということになります。

ですからリンパ球が多い人は、

細菌やウイルスなどが体に入っても、
それを適宜排除することができますから
ちょっとやそっとのことで病気に かかることはありません。
リンパ球が多いか少ないかは、血液検査をすれば簡単にわかります。

ただ現在の健康診断での血液検査では、そこまで行っていません。
炎症性の病気では、リンパ球数が急激に増加します。
抗がん剤治療を行ったり、他の原因で免疫不全に
なっているときは、リンパ球数が極端に減ります。

ですから、病気になれば、リンパ球数の検査は行いますが、
そうでなければリンパ球数など、現代医療では
あまり見向きもされていないのが現状です。

しかし検査をしなくても、体温を測れば、
自分の免疫力がどの程度かわかります。

あなたも自分の体温を測って、
免疫力の具合をチェックしてみるといいでしょう。

ストレスがあったときとリラックスしているときで、
体温を比べてみてください。

体温がいつもより低いときは免疫力が下がっているので、
病気に要注意です。



半身浴

画像の説明


半身浴で下半身の「冷え」を防ぎ、体を内側から温める 。


半身 浴とは、下半身だけお湯に浸けることで
上半身が熱く下半身が冷たい「冷え」の状態を
改善する入浴法です。

「半身 浴では体が温まらないのでは?」
という声もよく聞きますが、
お湯の中で温められた下半身の血液は
ゆっくりと全身を循環していくため、
血液の循環が促進され体は内側から温まります。
湯冷めもしにくくなります。
寒く感じたら肩にタオルをかけてください。


体内の老廃物も汗と一緒に排出。キレイな血液に。


半身 浴は、発汗や排尿を促進する効果がある
と言われています。
血行が良くなり、体内の老廃物や余分な水分が排出され、
体の栄養素や酸素など健康を
維持する物質がきちんと運ばれます。
血液の循環が良くなれば、新陳代謝も高まります。
きれいで質の良い血液は健康や美容に
とても大切なことなのです。


健康&美容のコツは‥毎日20分以上の入浴!


1.お湯の温度は体温より少し高めの38~40℃程のぬるま湯です。
寒くて我慢できない時は、時々、20~30秒肩まで
浸かってから半身浴をしてください。


2. お湯の高さはおへそからこぶし1個分上(みぞおち)のあたりまで。

 
3. 腕は必ずお湯の外に出して、20~30分間はゆっくりと
 入浴してください。
  途中お湯が冷たくなったら、少しづつお湯を足していきましょう。


イライラ冷えにも半身浴。


興奮したり、怒ったりすると頭に血が上ることになります。
これは血液が頭に集中してしまって、
下半身の血流が悪くなっている「冷え」の状態です。
こんな時、半身浴で血流のバランスをとることで、
心身共にリラックスでき、ストレス解消に役立ちます。

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